フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


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先日、「HiGH&LOW THE 戦国」を観てきました。
LDHと宝塚がコラボした舞台作品です。
ハイローシリーズ好きの私としては「一度は観とこう」というくらいのテンションで行ったのですが、いやこれが想像以上によかった。もう一度行きたいくらい。

忘れないうちに感想を箇条書きの殴り書きしておこうと思います。
備忘録として置いておきたいだけなので、初めての人が分かるように一切書いてない。知らない方は何がなんだか全然分からんと思いますごめんなさい…。あと、ネタバレしています!!!

公式HP↓
HiGH&LOW THE 戦国(通称「ザ戦」)


取材記事と舞台写真はこちら↓
LDH × 宝塚の熱いコラボ 圧巻の戦乱シーンと三組の切ないバディ 舞台『HiGH&LOW THE 戦国』

※私はLDHファン(というかEXILE THE SECONDファン)で、ハイローはもちろんすべて履修済み。黒木啓司が推しだったのでロッキーがいなくなってさみしい。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEについては「全員の顔と名前は知ってるよ」というレベル。
宝塚に関しては母の相伴で年一度程度の鑑賞レベル。鑑賞歴は長いけど、ハマったりはしていない。ヅカロー は2回観ました!


 

★全体の感想
・冒頭でいきなり龍が時空を超え、琥珀さんやコブラの前を駆け抜けていくことですべての説明を終えたので笑ってしまった。
・「時代設定も人物も違うのに何がハイロー?」と思ったけど完全にハイローでした
・宝塚のお二人が素晴らしすぎた。生粋の舞台人にして人気と実力を兼ね備えた人なので、声の通り、滑舌のよさ、所作の美しさと大きさ…すべてが抜きん出ていて、登場するだけで場が引き締まるし華がすごい
・宝塚だと全員が同じトンマナの中にいるので却って見えなかった「宝塚の人の凄さと魅力」が今回とても分かりやすかったのがわたし的に収穫
・今回は各チームのバディ愛なのか
・須和国は少年漫画の絆、乃伎国は少女漫画の愛、尊武国は琥珀さんと山王連合。(「漫画」という例えは揶揄ではなく超褒め言葉です)
・どうしちまったんですか玄武さん!!!
・瀬央ゆりあさんあまりに格好よすぎる…こうなりたい
・ザムの時は終始どす黒い妬み嫉みの中にいたキリンジこと小野塚さんが今回は陽でお茶目な颯斗を演ってくれたので「こういう人だったのか!」と嬉しくなった。でもパンフの写真(首痛いポーズ)がキリンジのままで笑った
・清史!きよしーーー!うえきやさんがいてくれて嬉しい。ムードメーカーぶりが最高。突然「初雪が?」とひとり芝居を始め、まさかのラバーズアゲインを熱唱してた。
・颯斗(小野塚)と戒(うえきや)の存在がとてもよかった。2人とも芝居が上手いし舞台慣れしている
・黄斬、ハリーポッターみたいな悩める男子だね。オラオラしないところが片寄くんの雰囲気にぴったりだった。
・尊武国、まずRAG POUNDにやられました。ああいう男たちが好きです!
・悪役が「じゃのうち ゔぃらん」、部下が「ころす」って名前なのすごすぎる。俺たちの達磨一家・阿部亮平アニキの安定感。久保田創さんのお芝居もうまいなあ。
・何となくは知ってたけどここまでとは思わなかった。浦川翔平さんの陽気っぷりと愛されキャラ…。
・RIKUさんはふだん人の良さがにじみ出るイメージなのにちゃんと孤独な乱暴者になってた。
・とにかくKADOKAWA DREAMSの面々のダンス(というか舞)がすごすぎた。主要メンバーがいてもそっちを観てしまう。ずっと踊りっぱなしで、あのクオリティ。オールジャンル踊れるんですね。ザ戦のドライブ感は彼らの功績がデカいと思う
・LDHだけだといつも通りなところを、宝塚のお二人が男役として入ることによって「ひたすらがむしゃらでイカツい」だけではない、流麗な雰囲気を作ることができたし、宝塚の人だけどいつもの宝塚ぽくない演じ方をする良さも観ることができたし、双方にとっても観客にとってもよいコラボだと思う。
・「守る」という概念についてはやっぱり平沼脚本とは考えが合わないなーと思ってる。今回みたいな非日常設定で「大切なバディを守る」というのはフィクションとして好き。ただ、吏希丸が黄斬に向かって「平和で何もしてないと(刀を取らないと)危ない。外から攻めてきた時この国を守れない」と言うでしょ。あれは好きな考えじゃなかった。極力戦おうとしない黄斬はそのままで存在して欲しかった。

★乃伎国について(刺さったのでここだけ感想多め)
・乃伎国…ああ乃伎国よ…。ベルばらで育った世代の私に湧水と弦流の関係が刺さらない訳がない。完全に令和のオスカルとアンドレだった。あんなにまっすぐ美しくやるか!?

・「昔からずっとずっと側につき従い、影になり日向になり自分のことを守り理解し、最後は自分のために命を捨てる男」との関係性への憧れをね、幼少期から刻み込まれてるんですよ私たちは…。

・弦流の「私が欲しいのは…あなたです」でときめきすぎて胸が苦しくなりました。い、言われたい…。「始まる前に終わる恋とはこのことか…」という台詞ももう、ウワーーッ!

・乃伎国の2人は男同士の設定だけど、何しろ湧水様は水美舞斗さんなので出るのですよベルばら感が。湧水を慕う右腕・弦流は色白美形の藤原樹さんなので、2人で組むと出るのですよ宝塚感が。宝塚ファンの方々に「藤原さんはこれ終わったら宝塚に帰りそう」と言われてたの納得。

・ハイローザワクロのキャスト一覧で好みだったのが藤原樹さん演じる氷室零二だったんですが、本篇ではとにかく卑怯な男(ステゴロにメリケンサックを装着し、二階から瓶を投げつける男)なので見た目の良さ以外は素敵ポイントがなく…。でも今回の弦流は藤原樹にぴったり!

・藤原樹さんのダンスを今回初めてまじまじと観たんだけど、体幹がしっかりしてものすごく美しく舞える人なんですね。ランページは人数多すぎていつも目が滑ってた。顔が好みのくせに今まで樹の何を見てきたんだ…!

 

 

…ハア、とりあえず思ってることを書き出した。

宝塚がお好きな方も、アクションがお好きな方も、観に行くことをおすすめします。席は取れると思うよ。

 

 

2月になってしまったよー。早い。いや遅い。
1月は元旦から大変な災害が続いたし、そのあとは氣志團のホールツアーに3箇所行ったし(しかも南浦和、青砥、相模大野と初めての会場ばかりだった)、3年半前にb-monsterを退職した私の推しパフォーマーが復帰したし、悪い方にもいい方にも濃さの詰まった月だったので、「まだ1ヶ月しか経ってないのか!?」と驚いたのだった。

そして1月が終わろうとするタイミングで、「セクシー田中さん」の原作者の方の悲しい事件が起こってしまった。とてもショックでやりきれない。

その後、小説や漫画などの作品を作る作家さんたちが次々と「実はこういう嫌な思いをした」と経験を述べていてびっくりしている。こんな有名で人気のある作家さんでさえ、こんなにリスペクトのない、ないがしろにされてると思えるほどの目に遭ってるなんてと。

私は作家ではないし、コピーや文章で仕事をしているちっぽけな個人事業主なので比ぶべくもないが、それでも「業界の構造はひどいな」と思うと同時に勇気づけられる思いがした。

仕事において繊細(つまり社会性がひくい)で口うるさい(つまり面倒くさい)と思われてるのは、ずっと自分個人の特性であり欠点だと思ってたから。

考えたことばの一言一句に理由と意図があるので、雑に簡単に変えて欲しくはない。
もちろん私のは「作品」ではなく、クライアント様ありきの「納品する商品」であるので、変えてと言われたら、それが先方の望みなら変える。
理由が「つまらない」「いまいち」ならいいのだ。私の力不足だから。でも、変える理由がよく分からず、あいだを仕切る人もよく分かっておらず、それでもただ「変えろって言うので変えて」みたいな、子供の使いみたいなやり方をされたら、絶対に乗らない。

いちいち細かく説明するし、ダメな理由もがっつり聞くし、腑に落ちなければ一度でスッと受け取らない。確認はしつこくしたいし、誤字脱字は絶対にないようにしたい。効率や「時間がない」という理由だけで確認なしに手放したくない。
私のためじゃない。その方がクライアントの先にいるお客さんにとっていい結果になる、と思ってるだけだ。

でも、そういう態度を表明しただけで、相手の顔に(顔が見えなかったとしても)「うわーこの人めんどくさいひとだ」って文字がありありと浮かぶのだ。
たかが数文字の日本語じゃないか。誰かが代わりに直したっていいじゃないか。デザイナーも忙しいんだ。時間もないんだ。何度も確認しなくたっていいじゃないか。
そう書いてある。顔に。

そして私は「めんどくさい人」として扱われる。

そんなんばっかなので、私という人間は処世が下手なのだろうと思ってた。

でもそうじゃなかったわ。
綺羅星のごとき作家さんたちが皆、自分が考えて作ったものを考えなしの誰かにイージーにいじられることが耐えられないと書いていた。外野の想像以上に心が折れ、精神が病むと。

比ぶべくもない存在の私だけど、おんなじだと思った。

やっぱりそうだよね。当たり前だよね。
それは繊細とか気むずかしいとかじゃなくて、ものを作るなら当たり前のこだわりだよね。考えて考えて作り出したものなら、直す時も理由を聞いてがっつり取り組みたいよね。それを手にとる人のためにもね。

きっとデザイナーだって職人さんだってシェフだって総務だって営業だってエンジニアだって、そういう部分は必ずあるよね。子育てにもきっとあるよね。

自分が大切にしてきた大事な部分をあんまり理解もしないような人が、リスペクトなしに「効率・売上・広める」という目的ばかりを優先させてこねくり回そうとしたら、うるさくも細かくもなるよね。

そつなく上手く効率よくできる人が「できる社会人」で、立ち止まる人が「めんどくさい人」じゃないよね。ていうか、それならめんどくさい人でいいよね。

これからもそこは譲らないでいこうと気持ちを新たにした。
私は「いい感じの日本語を代わりに書くだけの便利屋さん」とかではないので、めんどくささを抱えたまま、お仕事をしよう。

 

 

ついさっき読んだ佐藤秀峰さんのこのnoteが衝撃だった。

佐藤さんはこの騒動のとき「わからずやでワガママ」みたいな扱いをされていたはずだ。でも全然そうじゃないのだ。

早くこういう業界の、個々人の体質が変わったらいいと思う。

 

最後の一文が深く刺さった。

 

 

 

 

 

7日8日は急性胃腸炎みたいな症状で、ずっと寝込んで断続的に「うー、うー」と唸ってた。「恋人たちの予感」のハリー(ビリー・クリスタル)みたいに。
寝るのに飽きても起き上がるとしんどいのでひたすらツイッタを眺める。そうすると能登の被災地に行った人を叩きながら現政権を細やかに擁護する声がたくさんあって、それを眺めてると怒りがわいてきて怒りのツイートばかりしてしまう。

よくないな、読書に切り替えようと思って本を探す。こういう時は頭を使えないので死ぬほど繰り返し読んだ本に限る。さらに体調が悪いのでパワフルな話や明るい話が読めない。いまの体調と併走してくれるようなトーンのがいいのだ。
結果的に「黒い家」を読み始めて、黒い家は傑作だから何度読んでも新鮮に怖くて、怖くて不快な気持ちと体調の不良さで何ともいえないどんよりした感じになり、我ながら何やってんだろうと思った。

9日(つまりついさっきまでの今日)、やっとすこし体調が戻った。がばりと起き上がって布団を干して着てたものを洗濯機に放り込み、2日間入ってなかった風呂に入る。久しぶりの温かい食事と温かい風呂で生き返った時、能登の避難所にいる人たちのことをふと思う。

さっき初めて石川逸子さんという人の「風」という詩を知った。前半はこんなだ。

遠くのできごとに
ひとはやさしい
(おれはそのことを知っている
吹いていった風)

近くのできごとに
人はだまりこむ
(おれはそのことを知っている
吹いていった風)

遠くのできごとに
人はうつくしく怒る
(おれはそのわけを知っている
吹いていった風)



ぐさりと来た。まるで自分のことだ。

 

 

今年もよろしくお願いします。


 

 お久しぶりです。信じられないことにもう12月だってよ!
 みんな、つい数ヶ月前に初詣に行ったよね??
 つい1週間くらい前に「まじ暑い」って言ってたよね??
 こわ!
 
 私の2023年といえば「これ、ほぼ無職というのでは」という恐怖の状態で3/4を過ごしたあと、残り1/4になった頃に仕事がいきなり3つ同時に入ってきててんやわんや…で今に至ります。
 フリーランスこわ!
 
 ホルモン剤は相変わらず服用していて、10月にまた生理も来たりしました。
 更年期ぽい不調は全然なく快調なので、そろそろ「この太り具合は更年期のせいじゃなく、ただのデブである」という自覚が出てきました。誰かのせいじゃない。おれのせいだ。
 先月末にまた定期検診行ったので、結果が来たらまた更年日記を書きますね。
 
 さて今回はお知らせです。
 
 メルマガを、始めることにしました。
 今は「ニュースレター」というそうです。
 
 そもそも私の始まりはネットプライスの「はじめのひとこと」を20年近く担当していた「ペンネーム・広野ゆうな」からです。今は別のペンネームにしましたが、メルマガという原点回帰は逆にいまいいのではないかなと。
 
 というわけで「the Letter」さんのシステムを利用して始めます。無料です。

 

ニュースレター「よそみのあゆみ」

https://ayuzooo.theletter.jp/

 

 
 この「フーテンひぐらし」ブログは更新が間遠になっちゃってますが、あくまで日記として書き続けたくて、メルマガ(ニュースレター)の方は日々もう少し突っ込んで考えたことなどを書く予定です。
 今のとこ、ニュースレターに載せたものはnoteにも記録として載せるつもりです。(ツイッター騒ぎの時に、サイト自体が消滅するリスクを回避するために置き場所はいくつか作っておくべきだと学んだので)
 
・ the Letterのニュースレター
 ・the Letterのweb
 ・note
 で同じものが読める予定。ただニュースレター以外は「わざわざ読みにゆく」スタイルゆえ、めんどくせーという方には受信トレイに直接届くニュースレターがおすすめです。
 
 よろしかったら読者登録おねがいします!

 

 

 

今月のはじめ、4年ぶりの同期会があって40人以上が集まった。
年相応の肩書きがついてもシワが増えて腹が出ても、このメンツで集まるといっぺんに新卒の頃に戻る。アホですけべで世間知らずで恐れ知らずで甘ったれで、「俺らが世界の中心」くらいに考えていたあの頃に。懐かしさと嬉しさのあまり全員が変なテンションで盛り上がり続けて最高だった。

 

男女問わず私を下の名で呼び捨てにする人たちよ。この先もずっと大好きだよ。

 

 



ただ、我らの入社年次は男子が女子の3倍はいるので、女子とじっくり話す機会はなかなか巡ってこない。なので後日改めて、4人の同期女子と飲んだ。
私は大学を卒業して以来、同い年の女たちと少人数で飲む機会がほとんどなかった(男性か年下女性ばかり)んだけど…いやあ、すごくいいもんですね。
趣味でつながった様々な年齢や属性の女友達との会も楽しいが、それとは雰囲気が全く違う。「合う」の部分が異なるんだな。あの時代あの場所で同じ空気を吸って過ごした女たちだけの共通の何かがある。

見た目はほとんど変わらないように見える彼女たちも、遠い土地に家を建てる、社長業にまい進してる、子供が海外留学だ社会人だ…などの話を聞くと、年齢にふさわしい人生の積み上げをきちんとしているなと思う。いまだにフーテンみたいな暮らしをしている自分がたいへんに幼稚なダメ人間に見えた。純粋な褒め言葉として「あゆみは本当に変わらないね」と言われても、なんだかひとり取り残されてるような気がした。
Mちゃんの息子が最後に合流したけど既にしっかりした社会人だった。キュートでほわわんとした彼女は、このがっしりと大きな成人男性を長い年月をかけて育て上げたのだ…と畏敬の念を覚えた。

キャリアもあって華やかな(※私以外)顔ぶれを見て最初は「SATCの集まりっぽい」と思った。でも、会の最後にもっと似てるものに気づいてしまった。
「後ハッピーマニア」のフクちゃんとカヨコだ。みんなはフクちゃん。私は圧倒的カヨコだった。ううう。心臓がいたい。


行先も形もさまざまな色とりどりの電車にみんなが乗り込むのを見て、アッこれいいな、あっちにしようかなと迷った挙句、結局すべてに乗りそこねてひとりホームでぼんやりする…というような気持ちが年々強くなっていく。

皆はどこかにたどり着く。私はずっとホームにいる。