ぶあつい本その2。 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


ぶあつい本、
もう一冊は「知らなきゃいけないよなこれって…」的に買った。



広野ゆうなのフーテンひぐらし-めぐりくる春


梁 石日「めぐりくる春」



蹂躙された生。消すことのできない記憶。
「従軍慰安婦」の苛酷な運命と真実が、いま明らかになる。 (アマゾンより)




梁 石日は荒々しい中に生命力を感じるので好きな作家だが、
「闇の子供たち」のように「現代社会の闇」をえげつないまでに
リアルに描くルポ的作品がたまにあって、読むと本当につらくなる。


今回もまさにそれだった。




多くは語りません。が、確実に落ち込みます。


望んだわけでもなく、騙されて連行されて従軍慰安婦になった
韓国・朝鮮の若い女性たち。


彼女たちが初日に相手をした(といってももちろん無理やりです)日本兵は、約100人。
その後はだいたい1日平均50人。

そうして、10年近く。


それだけでもう、あとは語らなくても…です。




日本のしたこととかそういう感想の前に、
心っっ底、男性がイヤになります。





ちなみに
「読みたい」という気持ちだけで本は読んではいけません。
今回「食い合わせ」同様、「読み合わせ」というのもあることに気づきました。


先の上下巻を読破した後に、これ読んでしまって。



ジャンルは全く違いますが、
連続して読んだのは失敗でした。はい。



私、すごい悪夢にうなされました。





めぐりくる春
めぐりくる春
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梁 石日
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