夕暮れの気持ち | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。

更年期って、単にからだの変化だけが原因ではなく、年齢的に(子がいる人なら)子が独立したり手が離れたりする時期だし、親の介護なんかも深刻になってくるし、それらがなかったとしてもおのずと人生後半戦という気持ちになるので「さてと…ここから私はどう生きるか」みたいな迷いが出てくる。ふと立ち止まるとそこは大きな四つ辻で、ここまでは走ってこれたけどさてと…どうするか…みたいな。
だから、体の不調に加えてメンタルもけっこうくるんだなと気づいた。

ここんとこ、日が暮れてくるとにわかにテンションが落ちる…というか不安な気持ちがわき上がってくる日が続いた。「何もかもだめなのにもう今日が終わってしまう…」みたいな気持ち。これも更年期のいち症状なのかなあ。
やらねばならないことはあるんだけど、迷ってうるちに結果、何もかも中途半端になってしまってる。それがまた「オレはだめな人間だー!」という思いを呼び込んでる。

認知症だった亡き父は、昼間調子がいいなーと思っても、夕方〜夜になると決まって不安定になり調子が悪くなっていた。そのようすには認知症特有の「夕暮れ症候群」という名前がついていて、なるほど父固有の症状ではなく、症候群とされるくらい多いケースなんだなと思った。そのことをふと思い出す。

ああ、認知症に限るってことはないのかもしれない。ひとは陽が落ちて闇がおとずれると、漠とした不安に襲われるものなのかもしれない。現代人だから、闇そのものへのおそれというよりも、一日が終わっていくこと。その日の生がいったん店じまいをするということに対して。特に弱っている状態の人はそうなるのかもな。

 

このメンタルはとっても好きではないので、何とかしたいぞ。