いじわるな支配者はただでは解放してくれない | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。

 

GW初日の東京は、あめ、雨、あめ。

昨日はいきつけの婦人科へ。先週やった血液検査の結果を聞きに行った。
連休に入る前に結果知っておきたいと思い、内診じゃないし待ち時間も長くないだろうと思ったら大間違い。みんな「連休前に」と考えていたようで、結果聞くだけなのに3時間待ったよ。
20〜70代くらいのあらゆる女性が待合室にひしめいてる。女はずっと色々あるんだよなあ…みんながんばろうな…と思ったりする。

ホルモンの様子と、数年に一度受けてる「ガンや疾患をチェックする腫瘍マーカーあれこれ」の結果が出てた。

エストラジオール(E2。エストロゲンの一種)は24未満という数値。「更年期ー!って感じの数値ね」とベテラン看護師さんは言う。2年前の検査では510もあったし、毎年「数値が高いね」ってS先生に褒められてた(?)ので、はっきりした数値の激減を見て「あー」ってなった。

私は去年6月を最後に生理が来ていなくて「ついに終わりなのか」と思ったがどうやらそう簡単に判断は下らないようで、数年くらい様子を見るらしい。
それでも数値が示すとおり私の子宮はじわじわと役目を終えようとしてる。「なんかごめんよ…毎月フルに働かせて病気にもなって、でも子を成すという最大の仕事をさせたげられんかったな…」って、少ししょんぼりした。

同時に調べた TRACP-5bというマーカーの数値がめっちゃ高い。これは骨を破壊する細胞のスピードが骨を作る細胞よりずっと速いことを示していて、更年期で女性はぐぐっと数値が高くなるそうだ。いまの骨密度とは関係なく「あなたは骨を作るより壊す方が速いので骨粗鬆症になったり骨折しやすくなるから気をつけや」ってことらしい。マジかー運動でさんざん飛び跳ねて毎日カルシウム&ビタミンDのサプリ飲んでるってのに。

データを見たS先生が「おばあさんになってく」と連呼してたが、もともと口の悪い人なのを承知でもこの時は「うるせえなこのジジイ!!」って胸ぐら掴みたくなった。ただでさえガーンってなってる時にそのワードいらねーだろ。S先生は昔から気休めも慰めもしないが常にスピーディーかつ全力で対策をとってくれるので信頼できる医師だが、女性に対する彼の個人的見解が時折透けるのだけは勘弁してほしいなと思ってる。

「眠れないし色々つらいから助けてほしい」と言ったら先週ホルモン剤(ジュリナ錠)をくれて、昨日は活性型ビタミンD3製剤(エディロールカプセル)を処方してくれたので、しばらくはこの2つを飲んでいく。
ホルモン剤は「最少限で効けばそれがいちばんいいから」というのでまだ1錠のみ服用してるけど、特になんの変化もないのでもう少し待って規定の2錠にするつもり。

更年期障害という言葉はめちゃくちゃ流布してるけど、そもそも病気として公式(?)に認定されてるものじゃない。この時期の女性はホルモンのバランスが崩れて自律神経が乱れがちで、それにより大小さまざまな不調が(もちろん人により)降りかかってくることがあるよねーってこと。

なので、何らかの不具合や気分の凹みの時「あーこれ更年期だから!」ってすぐなってしまうのは個人的にやめたいと思ってる。それは更年期に囚われすぎてるし、関係なくてもぜんぶ更年期のせいだと諦めてしまうことになりそうだから。

でも、やっぱり去年後半から今年にかけて急激にさまざまな「なにこれ?」が押し寄せてるので、がっつり更年期に囚われてるのだろうなあ。





先日こんなことをFacebookに書いた。ほんと、自分を見るとしょんぼりすることが多くていつもうっすら泣きそうよ。
でもどこかで「更年」は「ふける」ではなく「あらためる」が語源だと聞いて、なるほどそれなら今は自分を色々と再設定中なのだなと思った。というか、そういう時期だと思うしかない。
このFacebookにコメントしてくれたお友達が「母は更年期後、体の底から力が湧き上がる感覚があったと言ってた」と教えてくれて、それは今の私にとって、とてもとても希望の光だ。早くそうなりたい。

そしてこのなんだか分からない「さほどしんどくはないけどアンコントローラブルでしょんぼりする」時期のことは自分のためにも同じように悩む誰かのためにも書き留めておいた方がいいなと思うので、「更級日記」ならぬ「更年日記」のテーマでまとめておくことにする。これまでのことも、少しずつあげていこう。