みなさんも経験ないですか。
「あー今日も散財しちゃったな」と思いながらお店を出るその刹那、たまたま目についてしまったアイテムにどうにも目が離せなくなること。
ちょっと手にして「あ…これ好きかも」と思うも、「いやいやもうこれ以上の散財はアカン」と思い直す。安けりゃまだいいけど、お値段がまあまあする場合はさらに理性がはたらく。そしてそのまま店を出ようとする。
いやまてよ…あれってそこらの店で再びイージーに出会えるものじゃないのでは?家に帰った頃「やっぱ買っときゃよかったなあ」って後悔するはめになるのでは?そう思って振り返ると、他の人がそれを手にとって眺めてたりして、さらに自分のものにしたい欲がむくむくわいてくる。
ああ、わき目もふらず出口に向かえばよかった。出会わなければ迷うことなんてなかったのに。でも、でも出会ってしまった…!
と、そういう過程を経て「ええい」と買いましたよこの本。一冊約4000円するのでウウウ…となりながら手にいれました。
「ゴンド・アート」河出書房新社
インド中央部に住むパルダーン・ゴンドという先住民族が描いた絵を集めた本ですが、とにかく色鮮やかで構図が大胆。単純に見えて緻密、平面的に見えて躍動感たっぷり、生命力があってかわいい。一発で惚れてしまった。ああ、こういう絵が描きたい。
眺めてて飽きない。うっかり出会ってしまって本当によかった。
この本、どのページもパカーッとひらいて大変に見やすいのですが、表紙ひらいたらこの状態だったので最初「えっ、背表紙からのりづけがはがれちゃったのかな?」と非常に焦りました。そしていろいろ検索して、これが「コデックス装」という製本方法なのだと知りました。すばらしい…。
「Touch the GOND」という、ゴンドアート普及に取り組む団体(ギャラリー?)がつくった本です。
現地から買い付けた絵も販売しているようで。
いつか欲しいものです。