「…いや…なんか楽しそうだなって…」 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。

 

ひさしぶりのマンガばなしです。

 

「彼氏や結婚相手を探す時には『愛される女子』を装わねば...」
「ヲタク的なトークをしたら男に引かれるから黙っていよう…」

 

そんな不安と窮屈さを感じている女子がもしいるとしたら、ぜひ読んで欲しい。
はるな檸檬さんの新作「タクマとハナコ」。

 

 

 

東村アキコ先生の元アシさんだが、「女は◎歳になったら厳しい」「こうしなければ相手なんて見つからないよ」という東村先生の「東京タラレバ娘」のつらみと脅しの真逆をゆく楽しさ。

 

 

そうなんだよ。
何かを隠してその「つくろった自分」を好きになってもらいたいか?素の自分を出したら彼から眉をひそめられるような恋愛や結婚、したいか?
結局、自分の好きなものを殺さないで楽しく謳歌してる人には、それをほほえましく眺める相手か、興味しんしんで参加してくる相手が、やってくるもんだ。


(もちろん、そんな相手がいなくたって、好きなものに没頭しているのが幸せならそれで全然いいに決まっている)

 

というわけで、宝塚に限らず、すべての沼にハマった人たちへ、ぜひ。

 

 

ちなみに「タクマとハナコ」は女性と夫婦が楽しむ用ってわけじゃないです。
旦那さんであるタクマの「ひとりでエリザベート当日券の争奪戦に並ぶ」渾身エピソード(単行本の実に1/3を占める!)はスリル&スポ根&ヒューマンドラマ。ライブや舞台好きの人は首もげるほど「あるある...!」てなるはずだ。

 

 

 

※ちなみに、はるな檸檬さんのデビュー作「ZUCCA×ZUCA」はタイトル通りヅカヲタの生態をリアルに描いた傑作です。こちらもすべての沼にハマった方々が深く頷いて机をバンバン叩きたくなる内容。サラリと描いてるようにみせて実は絵がとても美しいのも素敵。
詳しくは私の過去ブログで↓

★すべての「ハマってしまった人」に。

 

 

 

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