女は結論に至るまでが長い。
または結論が、ない。
ひとつの案件について話すために、
朝起きたところからとか、そもそもの発端から話しはじめ、
聞いてるほうは「いったいこれいつ着地すんだろう…」とむずむずする。
そしたら誰かが
「でもオッサンも話長いよ」と言った。
確かにそうである。
でもオッサンと女とは、長さの種類がちと違う。
オッサンは、わりとすぐ結論に至る。着地する。
そこは、男らしい。
しかし、それを三回くらいは繰り返すのだ。
まるで、一度で済ませては聞き手に失礼だと思ってるかのようである。
(これはおばちゃんにも言えるかもしれない)
そして結果的に、女とオッサンは同じだけの時間がかかっている。
仕事なら言いたい、
「結論だけ言え」
「一度でいい」
でもプライベートでは言わない。
長々とでも、何度でも、
聞いてあげれば、それでいい。
最高のあいづちを打ってあげればいい。
(たとえ脳内では他のことを考えてても)
きっと自分も確実にどっかで、
聞き手に向かってそれをやってるから。