劣等感と褒め言葉で世界はどうにでも変わるという驚き | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。



わたしいまショートボブなんですけどね

すこし前、男友達と差し向かいで飲んでて
わたしが無意識に髪を耳にかけたら

「耳にかけるの、それ、いいね!」

と言われたですよ。


…わたし結婚式準備の時、髪をぜんぶアップにして顔出してみたら
なんかえらいこと老けてみえて(いい年だからしょうがないんだけど 笑)
あわててダウンスタイルにしたって経験があって以来、
「40過ぎたおのれの輪郭がダウンしてる」ことを痛感するようになり。

それ以来、顔をぜんぶ出すってすごいNG項目だと思ってたです。
もう女優なら「事務所的にそれNGです」にしてます確実に。


だから輪郭丸出しを見られた恥ずかしさと、
なのに褒められた照れくささで
かなり挙動不審になって「うるさいよ」とか
言って髪を元に戻しちゃったんだけどね(笑)

その男友達は男女問わずひとのイイところを褒めるのが
もともとすごく上手なやつなので、さすがだのう…と思ってたんだけど



今日会社でmtgしてて、これまた無意識に髪を耳にかけたら
(ショートボブの人なら分かるけど、うつむくと頬に毛先が当たって
わりと鬱陶しいんだよね)、わたしの向かいに座ってた男子社員が

「いま全っ然関係ないこと言っていいですか?

 …女性って、耳出すだけでずいぶん雰囲気変わるんですね」

と言ったですよ。


疑り深いので「…それってどっちの方向に?」って聞いたら
「もちろん、いい方向にですよ!」と言ってくれるではないですか


…なに?
わたし「耳かけ輪郭出し」意外と好評?


その男子社員はまだ20代で、
ふんわり上品な年下女子がタイプで、
女子に褒め言葉を言うタイプじゃないので
そういう子がわたしのその変化に気を留めてくれたことが
なんか勇気わいたよね(笑)

「あ、二票はいったよ!」って思った


彼はさらに
「女性の“自分はこうだからダメ”って思い込み、
 やめたほうがいいですよ。人から見ると違ったりするし」
って言ってました。


そうかもなー。
「勝手に決めつけて殿堂入りさせた劣等感」が
おのれの世界を狭くしてるかもしれないな。


なにオマエそのくらいのお世辞で舞い上がってんのバカじゃね
第一褒められてるうちに入らねーよ全くこれだからババアは…
って思うとおもうのですが
ババアになったからこそ、こういうのは素直に栄養にしようと思うのです。
2人とも、ありがとう。



で、このことでふと思い出したのが先日読んだ秀逸なブログです。
タイトル長いので、ちと省略しています。



これが「問題篇」で、本題は「解答篇」に続きます。



この「世界を計る第一番目のスケールは座高」の彼、おかしいだろ!?
とツッコみつつも、
ああ、なんか気持ちわかる…と思ったのです。
私のその「輪郭が劣化してきた」とか「乳が無い」とかって
彼の座高に匹敵する世界を形作る要素なわけですから。


自分にとっては最凶最悪、でも他人にとってはたんぽぽの綿毛のごとし。


このブログの筆者の方が書いてた
「この世界ってのは本当に、あまりにも広くて多様なんだなあと。」
という言葉、これこそ自分の固まったコンプレックスにスッと刺して
夏の風になびかせておきたいフラッグのような気がしますね。