昨日、母と一緒に落語を聴きに行ったのでそのまま実家泊。
「14日は雪で大荒れ」という予報は知っていたが、
「東京は積もるまでいかない」という記事に安心してた。
ゆっくり寝て、起きたらしんしんと雪が降ってて驚いた。
どうりで外からの物音がまったくせず静かだと思った。
誰だ、積もるほどではないといったやつは。
ふわふわした雪がほとほと積もっていく。
枯れ木の細い枝の一本一本にも、律儀に、残さず、
そして落ちることなく雪が積もっていく。
浮かれた弟が送ってきた自作雪だるまの画像がレ・ミゼラブル
今夜は両親とイタリアンでも行こうかと思っていたのだが、これは無理そう。
のんびりテレビ観てたら、電車の運休や遅延情報が続々と入ってきて
「これはうかうかしてたら東京に戻れなくなるかもしれない」と焦る。
あわてて14時少し前に実家を出る。
道路までがこんな雪で真っ白なのは珍しい。
車は滑らないようにものすごいゆっくりペースでしずしず進んでいて、
まるで大喪の礼のようだ。
駅についたら、先の駅で倒木があり、その処理が終わったからいまから電車が動くという。
ただ、いま下っている電車が終点まで着き、それが上り電車になって
この駅にくるまでは電車がきません、といわれる。単線かよ。
暖房が入っている小さな待合室が、人でいっぱいになった。
下り電車が山手線なみの間隔で通り過ぎていき、しばらくして上り電車となってやってきた。
40分くらい待ったかな。
急行電車だけどゆっくりペースで進み、やっと都内へ。
山手線に乗り換えたら、「代々木原宿間で倒木があったため…」
なぜだ。なぜ私のゆく先々で木が倒れるのだ。私はモーゼか。
幸い、すぐに電車は動いて無事、渋谷着。
成人式帰りの綺麗な晴れ着の女の子たち、足元の足袋がぐっしょりで寒そう。
なかにはゴツいワークブーツ履いてる女の子もいた。賢いと思う。
東急のfoodshowは予想に反して大賑わいで驚く。根性あるなあ。
バス待ちの人が多く、だけどバスがいつ来るか予想できないので
電車でひと駅先に進んで、そこから歩く。
踏み固められつつある雪に、ブーツのかかとをグサグサ刺して歩く。
今日に備えてオーバーニーのブーツ(濡れても痛くない合皮)にしといて本当によかった。
曲がり角でトラックがもうどうにもこうにもならず立ち往生していた。
運転手含む男性3、4人であれやこれやしているが動かない。
「お湯かけてもね、ダメなんだよ、さっきそうやってみたんだけど」とひとりが苦笑い。
家のちかくで渋谷へ向かうバスを見かける。
徒歩の人間のほうが早く着けそうなペエスでゆるゆる、おっかなびっくり走っていた。
バス待ちしなくて正解…。
やっと家についたら、17時になってた。
なんだかんだと3時間くらいかかってるが、
こんな特別な日に移動して色々見たり聞いたりしたのは
結果的にすげー面白かったので有意義。満足。
みんなが雪だるまつくっていてうらやましいので、
私は玄関の上がり框に鎮座している南国出身の彼らを雪に放してみた
何これ見たことねーーー!つめてーーー!