神々、房総で荒ぶる。~氣志團万博2012~【2日め】 | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


あまり誰も待ってないけどもお待たせしました。
氣志團万博、2日めの記録です。



■9月17日(月祝)


10時すぎに木更津を出発。
この日はすでにこの時から突発的な小雨が降っていて不安。


会場に着いたときはOZMAがほぼ終わってた。


前日の教訓を活かし、この日は着くなりフードコーナーへ直行。
いまのうちに昼飯確保です。


そうこうしてるうちにトップバッターのゴールデンボンバーが始まった。



★ゴールデンボンバー
去年の氣志團対バンツアーにてこの人たちの名前を初めて知り、
彼らの回には私は観に行かなかったのだけど
そこで大量のKISSES(氣志團ファンのこと)がこの金爆にまいってしまい、
ファンの流出が起こった模様。何ていうんですかね、かなり
根底に流れる馬鹿馬鹿しいこと大好きな感じが共通するんだろうね。


現に美原あいなどはもはや情熱の99%が金爆!て感じであるよ。


だから「何がそんなにオモロいのか」を確かめたかった。
テレビなどで最近よく観るのだけど、氣志團と一緒で、
きっとライブを観なければ真の良さは分からないだろうから。


ついでに「光ちゃんが好きならアンタは絶対、樽美酒が好きなはず」
と決めつけられているので、本当にそう思うかどうか確認したかった(笑)


芝生でのんびり観てたらのっけから吹いた



キリショーが全裸
全裸で股間に黒い丸が貼り付けてあるのみ



キリショー「ちょ、あんま動くと毛が出るからマジで!」


…なんでしょう、昨日に引き続きネタ大会の様相を呈して参りました


(後日写真をよく見たらちゃんと肌色のパンツはいてましたね
OZMAのオープニングアクトのあとを見事に受けつぎましたね)



もう彼らの曲とかは正直さいごの「女々しくて」くらいしか覚えてませんスイマセン
だってネタがおもしろすぎて


・基本中の基本でしょうが「ではPAさん、次の曲再生してください!」に衝撃


・ダル「僕はシンクロを教えていたので、今日は皆さんにシンクロを教えに来ました」


・喜屋武さん「僕は本当は氣志團に入りたいんだーーーー!」


・ダルはシンクロと称してドラムセットの前で逆立ち開脚(こちらからは
 突き出た両足しか見えない)
をえんえん披露 次の曲に入っても披露。
 我々には『犬神家の一族』にしか見えないのでずっと「おい助清…」と呼んでました


・氣志團に入りたい喜屋武さんはリーゼントをつくると称して
 わたあめの機械(このためにわざわざ買ったらしい…)に頭を突っ込み、
 頭にわたあめリーゼントを形成していた。
 後でとろうとしたがそう簡単にとれるものではなくなっていた。


・ミオ思わずつぶやく「喜屋武さん…あんな二枚目なのに
 あそこまで身体張る必要がどこにあるんだろう」


・VAMPSのHydeコスをした喜屋武さんをダルが台車で運んできて
 段差で思い切り転げ落とす(マジで痛そうだった)
 せっかくのHydeコスも転げるわキリショーに変装剥がされるわでもうぐしゃぐしゃ


・後半はどんどん自由になってゆき、じゅんじゅんはベース(正しい)、
 喜屋武さんはギター(正しい)、ダルもなぜかギター(間違ってる)、
 楽器隊全員が弦担当になってしまったのでVo.のキリショー焦って(なぜ焦る?)
 「ええとギター、ギター…」と探し始め、見つけたのがバイオリン。
 結果、4人ともが弦楽器を奏でているという状態なのに

 なぜか流れる曲には一切の支障がないという驚愕のオンステージ


・最後はもちろん「女々しくて」で大盛り上がり



なんすかあの人たち すごいバカだね (超褒めてる)


まだ「全員で網走ジャニーズJr」.(ジャニーズの曲で舞い踊る)とか
「スターダスト輝矢」(翔やんと輝矢と光でトーク&エアバンド)とか
好き放題やってた頃の氣志團と、往年のドリフターズを彷彿とさせましたよ


なぜこいつらがこんなに人気があるのか、ものすごくよく分かりました
私の大好きな「文化祭の後夜祭でメチャクチャ面白い先輩たち」
(氣志團もそのトーンだったから好きになった)のノリです完全に。

ただ氣志團は先輩ふうだけど金爆は面白い後輩、の違い。


樽美酒くんは確かに光と並べたい肉体美ですが、
何でしょうねああいう立ち位置の人は光同様「喋れないキャラ」
勝手に決めつけていたので、よく喋るのが密かにショックでした(笑)


それにしても死ぬほど笑ってああ楽しかった(音楽フェスなのに…)
なんでしょう、氣志團万博、前半はネタ大会と決まっているのですか?




★ユニコーン
ああ…なんかホッとした。ちゃんとした大人のバンドが出てきた(笑)
「最強のおっさんバンド」と紹介されてましたが、私ざんねんなことに
ユニコーン、一切通ってない。阿部義晴が氣志團のプロデューサーだったから
はじめて「この人もユニコーンだったんだ」と知ったくらい、疎い。


だけどのんびり聴いてても分かるのは、シロウトが言うのもなんですが
彼らがとてもとても上手いということ。そして曲が誰にも、どんなジャンルにも
あまり似ていない、ということ。力が抜けている感じかと思えばとても熱く。
そして奥田民生しか知らない私には、阿部さんボーカル曲でのパフォーマンスが
とても盛り上がってて面白かったです。


MCでは、氣志團の「行こうぜ、ピリオドの向こうへ」に相当するような
ユニコーンのキャッチフレーズを決めよう!ということで


ユニコーンは一度解散(ピリオドを打つ)しているので、
すでにピリオドの向こうにいるじゃないか!それどこ?冥土?
→「冥土の土産に!」→「メイドの土産にニャンニャン」
→「秋葉原の向こうへ」→「秋葉原の向こうといえばどこ…?」


というわけで「上野に行こうぜ!」に決まっていました(笑)




広野ゆうなのフーテンひぐらし-やきそば

さっき買ったごはんを食う。
地元出店ブースの「袖ヶ浦どんどん焼きそば」。
うまし!



このあたりから俄然、陽射しが強くなってまいりまして
私たちが座っていたところがどんどん日陰じゃなくなってくる。
じりじりと移動するも、じりじりと日なたに。
タオルを腕や露出した太もも部分にかけてしのぐ。
冷たかった炭酸水はあっという間に煮えた。
バッグに入れてる携帯も煮えてきたので外に出して冷やす。
ちなみにこの日も電波一切通じず。
現地で落ち合うはずのマユミちゃんとまったく出会えず…。




★the GazettE
すみません、私この方々をまったく存じてなかったんですが
何かとてもすごいバンドなのだね。「GazettEが出てくれると万博の格があがる」と翔やんが言ってたよ。
紹介Vを観てると、とにかくライブが激しいのでファンはもう
死ぬか倒れるかの体力勝負みたいで、始まる前からドキドキだ。


ボーカル始め、メンバーはみーーんなものすごく美形。
なんと正しく美しいヴィジュアル系なのだろう!そして演奏と歌が上手いのも!


でも何より驚いたのはファンの皆さんのヘドバン(ヘッドバンギング)でした


遠目に見ていたから、そこかしこで狂ったように長い髪を振りまくる
女子のみなさんがいて、その壮観なことといったら。


晴れすぎた空、真夏の陽射し、すぐそばに青い海、
だけどGazettEは黒ずくめで夜の貴公子、ものすごくこの場が違和感。
そして大量のヘドバン


たぶん立ったままよりも安定するからでしょう、
地面に正座してヘドバンする女子もいて、
そこだけ観てるとライブじゃなくて何かの宗教行事みたいだ。


長い髪が顔を完全に隠して激しく揺れるというのは
ビジュアル的にものすごく怖くて
「あれが…あのヘドバンちゃんたちが全員あのままこっちへ
 にじりよってきたら…」
と考えただけでホラーで怖くなりました。


でも、ヘドバンが終わるといちいち髪をササッと整えるのが
女の子らしくってそのギャップがとても可愛かった(笑)


いやー、本当に面白いなあ。


フェスじゃなかったら絶対に知ることのなかったバンド、そしてファンの方々。
だけどステージもそれにこたえるファンも本当に熱くて過酷で命がけ。
だって炎天下であんなに頭振ったら倒れるよ!
どのバンドに対してもそれぞれ違ったかたちのファンたちの「熱い愛」が
あって、それを観れたのが今回とてもよかったと思う。



★氣志團
2日めは真ん中くらいに登場の氣志團ちゃんです。
ヘドバンの皆さまのあれは雨乞いの儀式だったか、
それともやっぱり雨を呼ぶ氣志團の実力か、
はじまる直前にはパラリパラリと雨。迫る雨雲。


「うあーーーーさっきまでどピーカンだったのにマジかよさすが氣志團…」
と愚痴りましたが、結果的には本降りになることはありませんでした。


初日は極力前のほうに行って間近でおがんだのですが
反面、ぎゅうぎゅうなので身動きがままならなかったという欠点がありました。
なので2日めのテーマは「後ろで広々観よう。そして踊ろう」。



広野ゆうなのフーテンひぐらし-2日めはここから
ステージからこのくらい下がると広々なんです


スペースが限られていない場所で観るなんて、通常のGIGでは
ぜったいにあり得ませんから、これは味わっておかなければなのだ。


芝生スペースでひとりひとり広いスペースを確保し、荷物も前に置いて
そして氣志團スタート。あの巨人級の学ランは「ギネスに申請中だぜ!」とのことでした(笑)


セトリは昨日と一緒。
なのでもう、ただひたすら「思い切り大きく踊る」ことに命を賭けた。


いやあマジで気持ちがいい!


ホールでもアリーナでも、椅子ぶんのひとり用スペースがあるとはいえ、
隣は至近距離なのでそうは思い切り踊れない。
だけどこの野外スペースならばどんなに思いきり腕を振っても誰にもぶつからず、
いつもは控えめにしか動けない足も、ステージ上のみんなと同じように

思い切り大きく動かせるのだ!すばらしい!


そうするとあまり中途半端には踊りたくないため、
「後ろの人から見ても気持ちがいいように」しっかり踊ろうとする私。
まあ後ろの人は私のことなぞ一切見てないんだけどね。


すると、私の横の男性4人組の、特にお2人がものすごく動いている。
でも見たところKISSESではない。しかしとにかくノリがよい。
……ということはやっぱり「モノノフ」さんですよ!


ももクロちゃんは2日めは出演しないのに、それでも観に来てくれてるなんて!ラブラブ


「俺たちには土曜日しかない」は振りが多く大きく、
GIGではクライマックス的に盛り上がる曲なのだけど、
それで心おきなく踊っていたら、横のモノノフさんのひとりが
私の振りをみて真似をしはじめた!


「おおっ」と思ったのでアイコンタクトで笑顔を返しつつ
「こう踊るんだよ」ってかんじで振りを分かりやすくしてみた。
そして曲が終わったあと、彼は連れに私を指差し「振り真似してみた!」
わたしはふかぶかお辞儀(笑)


翔やんのパンクな「MY WAY」の時も彼らはすごく楽しそうに
体当たり合戦などしていて、まさに「音を楽し」んでた(笑)
氣志團が終わったあと、彼らがこぶしを出してきてくれたので、
こぶしとこぶしでタッチ!お互いの健闘を讃えました。


「さすがモノノフさんは踊りのノリとキレが違いますね!」
賛辞をおくっておきました。だってホントそうなんだもん。
モノノフさん、好きだ。


そのあと「写真や映画も撮ってるんだ」というモノノフさんに
3人の写真を撮ってもらいました。夕陽が強すぎて難しい状況だったのに

すごくキレイに撮れていて、さすがでしたわ。



「さて氣志團終わった。このあとどうする?」

そう。我々は昨日辛酸をものすごく舐めたため、さらに混雑が予想されるであろう
最終日の退場時を避けるために、「あゆとクロージングアクトの氣志團を
観ないで帰途につく」という苦渋の選択をしたのであった!



「でもレボレボはちょっと観たいんだよね」 「そうだよね」
「あゆの直前でももう混雑するかもね…」
「うん…VAMPSはこないだ観に行ったから…今日は大丈夫!」


というわけで「T.M.Revolutionの最初のほうだけ観て帰る」に決定。
芝生の最後方に陣取って、のんびり観ることに。



★T.M.Revolution
紹介Vでは彼と團長を「兄弟」と紹介するスレスレっぷり(いやそれはアウトでは)
「Isley Brothers」ってゆうてました團長が。 (Isley=会いづれぇ)


※知らない方に…西川君の元嫁はその後、團長の元カノとなったので


わたくし以前からブログにちょいちょい書いてますが
彼がセンセーショナルにデビューしてからヒット連発してる頃、
まじでファンでした。


彼とまったく同じ髪型にしてましたし、
ひそかに写真集まで持っていました。



広野ゆうなのフーテンひぐらし-たかのり
この頃


彼みるとミョーにムラムラするんですよ
たぶんあの小ささに「寸詰まり好き」の血が騒ぐのと、
美青年気取っていてもけっこう顔がいかつい、というのがツボだったんだと思う
「話もおもろいし、結婚するならこういうタイプがいいな」とか思ってた



でもあれから幾星霜
彼は進化し、曲もものすごく増えているでしょう


なので当時の曲はほとんどやらないだろうなー
1曲でもやってもらえれば御の字だなー


そう思ってたら



ものすごかった



♪カラダを夏にして…

ぬおー、いきなりHIGH PRESSURE!


そこからは


♪Yo,say 夏が… 「ぐわー!」


♪欲望のレベルあげれば… 「キター!」


♪恋の中にある死角は… 「ローリングサンダーなつかしーーー!」


♪凍えそうな季節に君は… 「風!風ふかなきゃ!つかいま夏だよ!」



これでもか、の「みんな知ってる」ヒットメドレー


いちいち大騒ぎの末、歌いまくり踊りまくり!
さすがの親切な選曲!


そして予想以上のものすごいパワフルなステージ。
あの小さいからだのどこにこんなパワーが…というくらい
力強く、派手で、声が通り、勢いがものすごい。
これでもかこれでもかとたたみかけてくるのはまさにメイクスレボリューション


ショートパンツにニーハイブーツという格好が
できる40代男性
(じき42)は、世界広しといえども彼ただひとりだろう
ショートパンツにニーハイソックスをはいてた42歳(じき43)は勇気づけられたよ


そしてMCになると途端に40代らしくなるのが素敵(笑)
選挙演説のような口調で、ここに間に合ったのは奇跡だと言ってたよ

(前日まで自身主催のフェスを滋賀でやってたのでギリギリに到着したらしい)
さすがの安定感ある面白さだったなあ


「もうすぐ前厄が終わります!」おめでとう(笑)


ぜひ一度、ライブに足を運んでみたいと思わせる素晴らしいステージだった!


【セットリスト】
1.HIGH PRESSURE
2.HOT LIMIT
3.LEVEL 4
4.蒼い霹靂
5.WHITE BREATH
6.HEART OF SWORD ~夜明け前~
7.The party must go on



というわけで結局西川くんのほぼ最後までいて、
会場を後にしました。


おかげで帰り道はものすごくガラガラで超スムーズ!
「今からVAMPSもしくはあゆめがけてやって来ました」という
ファンの方々もたくさん会場に向かっていたよ。


あとで聞けばあゆは学ランで登場し、
予想通りクロージングアクトで氣志團は金爆を引っ張りだしたのだね
そしてまさかのEXILE魂でやった「外人さ~ん♪」(Rising sunの替え歌)をやったのだね…。


観たかったけど、私たちの時間帯で帰っても
アクアラインが超渋滞してたから、東京に帰りついた頃には
ヘトヘトで、選択は正解だった。ミオはあの後、車で神奈川まで
帰ったのだから本当にお疲れ様でした、ありがとう。



帰宅した私は興奮さめやらず、
しかもトイレに行かないように会場では
アルコールは一切とっていなかったので
ジムから帰ってきたマーを捕まえて「居酒屋で生ビール!」と叫び
中目黒の和民に拉致してさんざ万博のあれこれを語ったのでした。



行く前は「氣志團以外もたくさんだし野外だしちょい面倒くせーなー」
とか思ってたけど、結果的にものすごく行ってよかったアップ


綾小路翔が召集したからこその、
ジャンルも世代も何もまったくバラバラのアーティストたち

そして本当にそれぞれ色が違うファンたち


それがあの場で自己主張しながらも妙に連帯感があって
それぞれ他のアーティストを楽しむことができた


世の中にはいろんな音楽があって いろんな楽しみ方がある
そしてそれは自分が遠くから見ていたよりもずっと面白いのだ
そんなことが体感できただけで、すごい収穫だったと思うのです



帰宅して久々にニュースなど観たら
中国や韓国の反日のことがたくさんやっていて


政治と音楽をいっしょのレベルで語るなと怒られそうだけど
ああ、あのフェスみたいに普段はまったく異質な文化の人々が
ああやって一緒に盛り上がったりすればこんなふうにこじれないのになあ、
なんてしみじみ思いましたよ


モノノフさんにとってもらった写真 



広野ゆうなのフーテンひぐらし-黄昏
帰りにみた落陽




※なんか読み返したらいっこも音楽のこと書いてないよ…スイマセンあせる


【追記】2日間のフェスの写真などは、團長のブログ にわんさと載っていますのでご覧ください。

キリショー全裸も西川君のショーパンニーハイもかわゆいキョンキョンもあゆの学ランも。

ざんねんながらマッチだけはジャニーズの関係でしょう、載ってませんが…。