Which side? | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。



男には、

じぶんと「同じサイドの男」と

「向こうサイドの男」がいる



簡単に言うと、
こちら側の男と向こう側の男ってこと



私が「あいつと話してるととにかく楽しい」と
思って仲良くしている男友達は
それぞれキャラは違うけどうっすらとした共通点があって


頭も口もよく動き
話題が豊富で共通の趣味があり
盛り上げ好きでなぜか顔が濃い


というやつら



魅力的な男性なので
もちろん女性にも人気があるのだと思う



だがしかし
私は彼らとは友達なのだ永遠に


異性としてもちろん意識も評価もきちんとしているが

友達であるべきなのだと




意気投合しやすいし話すごい盛り上がるしで
恋に落ちやすい流れだなのだが


過去にそういう男友達を好きになったり
つきあったりしたら
だいたいうまくいかなかった




だから気づいた


私と「同じサイドの男」なのだと



私が彼らに似た女だ、という意味じゃないよ
(顔が濃いところだけは一致しています)



例えばピッチャーが球を放り
キャッチャーが向こう側で受け止めるように


私も彼らもピッチャータイプで
「発信したい側」だということだ



ピッチャーとピッチャーだと
誰も球を受け止めてくれないので
球の投げあいで打撲や傷が絶えなくなるのだ



友達としては最高
パートナーにするには最悪
な関係なんだと思う



私が過去に長く続いた男たちは皆

口もあまり達者ではなく
持ちネタも少なく趣味は合わず
自分で率先する方ではなく顔が薄い


そんなタイプ 笑


正直、一緒にいてもムキャーッとは盛り上がらない




そのかわり
私が投げる殺人的暴投を
キャッチャーマスクはずして
どこまでも受け止めにいくという



まさに私と向かい合って
いつも私より低いところに座り
ミットを構えている「向こうサイドの男」



おそらく私の男友達たちの中で
うまくいっているやつはきっと
受け止める女たちをつかまえている


「黙って話をうんうんと聞くおとなしい女」、
というステレオタイプな意味ではなく


暴投は彼の方が投げ
最終的に何かをふんわり受け止めるのが
女の方だということだ




こないだ久々に飲んだハラダが言った

「俺さあ、“話を聞く男”っていう方向に
 行こうかなと思ってんだよ」


女にとってそれは素敵だけど
アンタには無理だよと私は言った



アンタは完全にピッチャー

キャッチャーミットなど構えていたら
いつかフォークやシュートを投げたくてムキーッとなるに決まってる



人は、おのれの基本タイプをまっとうすればいい

そして、相手に選ぶならばなるべく同じサイドを選ばず
向こうサイドにいるタイプを選ぶといいよ きっと



なんか恋愛うまくいってないなーって人は
意外に「ピッチャー×ピッチャー」みたいになってることが
あるかもしれないからさ