美しいひとの理由 | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


こないだお仕事で
とある女優さんとお会いした


年齢は私よりも上で
あと数年で50歳になるということだったが

実物を見て仰天


ものっすごい若い


30代といっても全然通る清楚な美しさ
テレビより俄然、若い


それも「いろいろお金と科学の力をかけた上でのキレイさ」ではない
(そういうキレイさは凄みがあるけど、メカッぽいというか玄人ぽいんだよね)



彼女は時代劇が似合う古風な見た目に反して
ものすごいあけすけでチャキチャキして陽気な人だった
それもまたギャップでびっくり



絶えずくるくる動く表情としぐさ、笑顔、
「ね、そう思うでしょ?」と嬉しそうに何度も
私に問いかけてくれる親しみやすさ


長谷川潤を見て以来、
「最高に美しいひととは、造作より表情が豊かなひとのことだ」
と思ったのだが、その女優さんはまさにそのタイプ。


「動く」ことでもともとの美しさに生き生きした魅力を加えていた




「私ほんと、どこもいじってないのよ!」と言ってたがきっと本当だろう
女優さんなのに大丈夫かな…とドキドキするくらいいろんなことを
ストレートに話してくれた。


エステとか行くより、整体やトレーニングに行くのが好きで
化粧品にあまりお金はかけたくないと言う



「そりゃアンタ、女優さんになるくらいだから元が一般人に比べて
 ものすごいイイんだからさ…」
と皆さんおっしゃるでしょう



でも面白いことにその方は、
誰が見てもいちばんのチャームポイント、セクシーポイントである唇が
ずーーーーーっと、トラウマ的にコンプレックスだったんだって


だから女優になってからも顔のアップが死ぬほど自信なくて
「アップにしないでーー(。>0<。)」とお願いしてたくらいなんだって



でも、年をとるにつれ、
「自分自身を愛してあげなくちゃいけない!」と思って意識を変えたんだって



彼女が「誰が見ても昔から美しい顔の人」なのは確かだ


私たちのような並みの人間とは違うと言ってしまえばそれまでだ



だけど、彼女を今のように、50手前でもすごくピチピチして若く
中から弾けるような美しさを備えた女性にした秘密は

やっぱり「自分を愛してあげる」と決めたことなのだと思う



そしてその決めたことに対して忠実に
自分が生き生き元気になる方向に暮らしをシフトしたからだと思う


自分を愛するって言葉はカンタンに、そして薄っぺらくも聞えるけど
覚悟を決めてそれをやるのは、実は結構大変なことだからな



何が言いたいかというと

年上でそんな生命力に溢れた美しさをつくれるひとに会えると
わたしは年下なのにサボッてんなーと

そして、自分の未来にどんどん希望が出てくるなーと!



「全然大丈夫よ!ぜったいまだまだこれからなのよー!諦めたらダメよーーー!


すごい勢いで私にそう言ってくれたのが、すごく嬉しかった



「安西せんせい…!」(三井寿の声で)




40代ばんざい