2人の女史から学ぶ夜。 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


ずいぶん前になってしまいましたが
こんな魅力的なイベントに参加してきました。



雨宮まみ&湯山玲子 こじらせガール'sトークVol.1
『目指せ!華麗な四十路越え・入門編』@中野「F」



湯山玲子さんは、このブログでもたびたび触れているとおり
名著「四十路越え!」の著者さま。



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前々からこの方のことばが琴線に触れまくってる私は、
ナマでお話が聞けるなら逃がす手はない!と意気込みました。


そして対する雨宮まみさん。


もともと、峰なゆかさん目当てで
「続・女だらけのエクスタシーサミット」 に行って

初めて、雨宮まみさんという方を知ったのですが、


打ちのめされたのは





女子をこじらせて
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この本を読んでから。




この本については後日あらためて記事にしますが


「これって…これって…あたしだけじゃなかったんだ!」


とワナワナする衝撃の本でした。


女子をこじらせる。


嗚呼こんな胸に痛い言葉が他にあるでしょうか!




というわけで
「わたしの二大気になる人」が偶然にもタイマン張るということで
いそいそと中野に出かけていったのです。


案の定、道に迷い、氣志團の千葉LOOKの時と同じように
「ああもう始まってる…完全遅刻や」と疲弊しながら
やっとこさ会場にたどり着いて2階に上がったら


予想をはるかに超えて会場こぢんまり!
ていうか上がるなり湯山玲子さんと最初に目があったし!


これまた千葉LOOKに続き、幸いにもまだ始まってなくて
これまた出演者とお客さんの距離がイヨーに近いのでいきなりドキドキ。
フツーのカフェの店内にイスを置いて、二人が喋るって感じですもん。



そして始まったこじらせトーク


おもに雨宮まみさんがホステス役となり、
湯山玲子さんのお話を引き出すという感じで進行
タイトルが「目指せ!華麗な四十路越え・入門篇」ですもんね。
姐さんに訊け!という感じです。



雨宮まみさんはまだ30代であり、しかも今回気づいたのですが
きっととても常識的で真面目で素直で繊細、
そして照れ屋さんな方なのだろうなと。


そんな寸評は失礼かもしれませんが、
女性でAVライターという肩書きのラディカルさに反し
とても「いい人」なのがにじみ出てくるお人柄。
きっとそれゆえに、女性性に関して苦しんだろうなあと
よく分かります。 (違ってたらすいません)
だって私も悪ぶってますが根っこがそっちだからです…。



対する湯山さんは酸いも甘いも噛み分けた50代で
著書もご本人から発することばも迷いなくアグレッシブ。
だからきっと、私や雨宮さん(勝手に一緒くたですいません)
ような迷いってなかったんだろうなあと思っていたら、
実はそうではなく、くよくよするタイプ…というようなことを仰っていて意外。


湯山さんの場合はそんな自分を熟知したからこそ
「こう生きよう」と方法論を確立するに至ったんだなと知りました。




以下、私がメモを取った、主に湯山さんのことばの断片です。



★男女の区別なく、自分が面白いことを提案し、人を誘い、
 それにみんなが集まってくる小5の時の自分がいちばん好きだった。
 あの時の自分に、52歳でふたたび近づいている。



★基本的に人間はネガな生き物なので、自分の知識や経験を
 総動員して「ネガ転」しないように生きるべし。
 大体、ヒマだからいけないんだ!



★忙しくするのがいいとは言っても、マゾ的な方には行かない方がいい。
 (ストイックに身体鍛えるとか…)単純に「楽しいこと」をしよう。



★趣味や女子会や、そういうものよりも「冒険」をした方がいい。
 自分でTRY&ERRORをどんどん繰り返すべし!



他人に決定権を預けないこと。 (他人とは男性やメディアや友達や身内…)



★冒険してするときは「5発に1発当たる」を狙っていけばいい。
 やってみたことすべてがいい結果になることなんてないから、
 それを恐れずTRY&ERROR。
 (たとえば旅してみて、ここはハズレとかザラにあるけど気にしない)



★だからテレビなんてあんまり観ないほうがいいよ。
 あれは、何の目的も意味もなくダラーッと観てても、何となく面白かったと
 思ってしまうい。それは「5発に5発当たる」ようにつくられているから。
 そんな低~いレベルの満足をして時間をつぶしていてはダメ。



★テレビを観ているヒマはない。教養を身につけるべし。
 たとえば哲学書、映画、ワインetc…。なんでも。深く掘っていく。



★問題があったらとっとと解決した方がいい。
 難しければ、とにかく出かけろ!海外に出ろ!
 戻ってきたら、自分の空気と動きが変わるから。



自分を甘やかしちゃダメ
 せっかく人として生まれてきたんだから、
 生きてることをまっとうしなくちゃ。
 今は一億総マグロ化してる(笑)


 
★もっと「総エネルギーの交換」をしていこう。
 小出しにしないこと。それじゃ未来がひらけない!



★自分の居場所なんて、なくて当たり前!
 海外や国内にいろんな小島をつくっていったらいいんだ。




多くの女子が悶々としていたけど決して人には言えないその気持ちを
余すところなく深いところから引きずり出して見せてくれた雨宮さんと


年齢を重ねるにつれ「私どうしたらいいのかな」と迷走する30代から先の
女性たちの思い込みとカンチガイに一撃のハンマーをくれ、
今までの誰とも違う明快痛快な道筋をくれた湯山さん。



おふたりのナマの言葉を受け取れて本当に楽しい時間でした。
本当は話の最中に観客もどんどん質問したりツッコんだりして
よかったようなのだけど、ちょい遠慮しちゃったのが後悔です。



なので、終わった後にあきらめ切れなくて
お2人それぞれに話しかけに行った私 笑


それぞれに個人的な質問をしたんだけど、
雨宮さんは真剣に悩んでくれつつ一生懸命答えをくれて
それがまたなぜかキューーンとして(笑)


湯山さんはやっぱり明快にズバッと答えをくれて
やっぱりグッときて(笑)


しかも湯山さんは私がかつてこのブログに
「四十越え!」についての記事を書いたことを
覚えていてくれて「面白かった」って言ってくれたのだ!




湯山さんはおそらく、若造だろうが異国人だろうが、
初対面のひとに対してほとんど壁がない。
だから、実はすごい人なんだけど、全然偉そうじゃない。
人と積極的にかかわり、何か面白いものを探そうとしている。



私がものすごく印象に残ったのは


「私、そろそろ80の自分を見据えてるからね!」


という言葉。



しかもそれをすごく楽しそうにおっしゃっていた。


それは「老後のこと」というニュアンスでは全くなく、
80歳になった時、自分が何をしているか、パワフルに活動できるか、
そのための準備を始めようとしているということなのだ。



女は、人によっては30代から、
そしてどんな女も大抵は40代からは
「人生これから下り坂」という恐怖をもっている。


でも湯山さんは「まだまだどんどん楽しむぞ」という気持ちで、
しかもそこに年齢による(自己)制限や、
ちまたの常識の入る余地がない。


ここから30年、何をしてやろうか!
そんなわくわく感が伝わる。



すげーなー
そうか、そう考えていいんだ!
ていうか、そう考えなきゃダメだろうよ。


60になろうが80になろうが
それは私にとって立派な「未来」だわ。



いやあ、いろいろと収穫があった日でした。




しかもこの会では、隣の隣に座った女子が
「ゆうなさんですか…?」と!


以前ブログを通してメールのやりとりをしたMちゃんであった。
私が携帯にさげていたいぬくまのストラップでピンときたらしい(笑)


なので、(リアルでは)初対面にも関わらず帰りに中野で飲んじゃった!
そして共通の話(仁義なき戦いとか氣志團とか…)が多すぎて
終電逃がしちゃったぜ 笑


Mちゃんありがとう。



そして湯山さん、雨宮さん、ありがとうございます。
こじらせていたわたくしも、素晴らしい50代80代に向けて
性根をすえて自分を甘やかさず頑張ります。