人知れず見つけたアイドルがブレイクした、みたいな。 | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。



ちょうど落語に興味が出始めて、でも聴いたことはなかった頃、
1巻がぽつりと置かれていたのを見つけました。


中身が見えなくて完全にジャケ買いでしたが
なかなか興味深いまんがだなあ、と思っていたら。


「このマンガを読め!2012」
女性マンガ部門第2位に選ばれたんですね最近。


(ちなみに1位は以前紹介した「花のズボラ飯」 になりました!)



なので、地味に売っていた1巻とはうらはら、
先日出た2巻はどの書店でもガンガンに推しています。



広野ゆうなのフーテンひぐらし-落語心中

「昭和元禄 落語心中」雲田はるこ



あらすじ
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎。 
娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。 
昭和最後の大名人・八雲がムショで演ったネタ「死神」が忘れられず、
生きる道は噺家と心に決めておりました。 
弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?
昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!
(アマゾンより)



なぜあんなに偏屈な八雲が与太郎をあっさり弟子にしたのか、とか
与太郎の落語に対する熱意のバラバラさ加減とか
個人的にちょいと気になるところはありますが、いいマンガだと思います。


落語修業が楽しく描かれるだろうと想像して読んだ1巻は
何やら人間模様が複雑で不穏、この先どうなるんだろうと気になり。


2巻ではその人物背景が描かれ始め、俄然面白くなってきました。

古臭くてイキな日本語の使い方も、好きです。


この方はもともとBL(ボーイズラブ)ものを描かれていたようで、
それを知ればなるほど八雲と助六のあの感じ、納得。


出てくるオヤジも男も妙に色っぽいのがいいですね。
この先が楽しみです。



「死神」という大ネタ、内容は知っているけど
実際に聴いたことがないのでぜひ聴いてみたいなー。



ひろの@先日はじめて志の輔「みどりの窓口」を聴いたせいで
みどりの窓口を通過するたびに何となくおかしくて
「じゃあ持ってる切符全部並べろ!俺が好きなの選ぶから」と
言いたくなる(飲み屋ではすでにトライ済み)



昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)
雲田 はるこ
講談社 (2011-07-07)

昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN))
雲田 はるこ
講談社 (2012-01-06)