OnlyじゃないLonely | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


いま私の携帯の待ち受けは
氣志團でもスピ的に願いが叶う類の風景画像でもなく
市原隼人なわけだが


この待ち受けにしてから仕事が増えた

友人が増えた

今まである関係はすこし深くなった


だからご利益があるんだろうと
正直若干飽きたが変えてない


待ち受けのせいじゃねえよと思っちゃいるが
ゲンかつぎ的に変えられない


そんな隼人に私は話しかける


ねえ隼人よ

あんたのおかげで色々広がったり
深くなったりしたんだけどね


何だかちょっといつも苦しいのよ


多分ね
私じゃなくていいのかもと思ってるからかもしんない

出来ることは引き受けて
そばにいたい人と近しくなるんだけど


ああ、こりゃ私じゃなくても一向に平気だなと
もっと素敵な唯一無二があるに違いないよと


いつも何かに負ける気がして仕方ない


強烈に求められたいと願うのに
そこまでの何もかもを身につけてないから仕方ないんだけど



私は何も生んでないし
何も与えてないし
何も絶対的じゃないなと


替えがきく
そのうち飽きられる
「あ、意外とつまんないね」と思われる
こっちのほうがいいなと目移りされる


そればかり考えてがっくりきているのよ


じゃあ私じゃなきゃ、の唯一無二はどこにあったかと
振り返るには42年は長すぎるし

未来は差し迫りすぎている


日々の暮らしは忙しいし
友も身内も夫もとても優しいし
お金に困ることは幸いないけど


私じゃなくてもいいかもは澱のようにたまって
時々のどが詰まるね


隼人よ

ついでに脂肪もたまったよ

全体的に重いのに
中身はない


そんなかんじだよ