メシを食うならこれを読め。 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


総会終わったのにヒマにならない(/_;)/~~
WHYなぜに~?
人生的には良いことですが、ブログかけなくてさみCCです


というわけで久しぶりに書くぞ!



こないだ、個人的ヒットな食マンガと出会いました。
それはもともと某ブロガーさんの熱烈オススメのために
印象に残っていたのですが…そのマンガの話は次の記事で。


ここんとこ、「食べる」マンガに出会うと
無条件に買ってしまうクセがついています。


「美味しんぼ」や「クッキングパパ」的な、
食のうんちくだったりエンターテイメント性を追求したりする
食マンガにはほとんど食指が動かなかったのに、


「日常の食事が織り交ぜられたリアルなストーリー」に惹かれるようになりました。


で、うちには一体どのくらいの食マンガがあるのかと
ひっかきまわしてみたところ、結構あったので一挙ご紹介。
過去に語ったことのあるものもありますが、総覧としてみてください。



★女子系



広野ゆうなのフーテンひぐらし-おいしい関係


★「おいしい関係」槇村さとる


これが私の食マンガ購入デビューかもしれない。

昔々、ドラマ化されましたね。観てないけど。
フレンチの天才(だけど偏屈)シェフと、天性の味覚を持つ(元)お嬢さま。
少女漫画だから恋もがっつりありますが、それよりも
「料理人という職業をまっとうすること、食べることへの真剣な姿勢」
というのがぐっときます。食べたことない高級料理ばかりでヨダレ。




広野ゆうなのフーテンひぐらし-愛がなくても


★「愛がなくても喰ってゆけます。」よしながふみ


食を描いたマンガって面白いなと本格的にハマったのがこれ。
作者自身のノンフィクション。よしながさんは食べるのも飲むのも
つくるのも本当に好きみたいで、実際に行った店のおはなしがずらり。
美味しそうなものをとことんおいしそうに微細に語るさまが、たまりません。




広野ゆうなのフーテンひぐらし-アンティーク


★「西洋骨董洋菓子店」よしながふみ


よしながふみ第二弾。

藤木直人のドラマにもなったし、韓流ドラマにもなりました。
甘い者嫌いの男が開いたケーキ店。ゲイの天才パティシエと
元ボクサーの見習い、男ばかりが織り成すスイーツ物語。

スイーツに一片の興味も愛情もない私がこのマンガが好きなのは
ひとえによしながさんの「美味いものを語る語彙」の豊富さ。
私ですらケーキを食べてみたい、と思わせる実力。
話も、決してほんわかしていなくて時々怖くて面白い。




広野ゆうなのフーテンひぐらし-何食べた?


★「きのう何食べた?」よしながふみ


よしながふみ第三弾(笑)これはもう説明不要ですね。
ゲイの同棲カップルだけどゲイネタはあっさりめ。
主人公が毎日つくる家庭ごはんが始めからしまいまで描かれていて
実用的。実際、試したものがいくつかあります。これを読むといつも
「見習わねば…」という気持ちになります。

ていうかこれ、連載媒体も登場人物も、少女漫画ではないですね完全に。




広野ゆうなのフーテンひぐらし-ズボラ飯


★「花のズボラ飯」久住昌之/作・水沢悦子/画


もしかしたら私、これがいちばんのお気に入りかもしれない。
主人公が女性というだけで、女性誌に連載されてたかどうか微妙。
旦那が単身赴任中のパート主婦・花ちゃんが日々つくる
「手ぬきごはん」がとにかく美味しそう。そして、楽しそう。
「ごはんにのりたま」とか「そうめん」とか「キムチチャーハン」とか、

ホント簡単なものだけです(笑)

とにかくとにかく、花ちゃんがかわいいのです。




★野郎系



広野ゆうなのフーテンひぐらし-深夜食堂


★「深夜食堂」安倍夜郎


こちらもいわずと知れた。ドラマになりましたね。
kimimatsuさん のプッシュで「まずはお試し」と2冊ずつ買って、
結局ハマッて全巻そろえた(笑)
新宿にある、夜中から朝まで営業するめしや。最低限のメニューはあれど、
ここの売りは「言ってくれりゃ、できるもんならつくるよ」スタンス。
さまざまな人生を抱えた人たちが、さまざまな注文をする。
凝った料理はほとんどなく、あじフライとか、たこウインナとか、餃子とか。
ほっこり、じわじわクセになる。




広野ゆうなのフーテンひぐらし-孤独の


★「孤独のグルメ」久住昌之作・谷口ジロー画


野郎の食マンガの古武士的名作…と私は勝手に認識しています。
主人公はサラリーマンではなく、個人輸入業をしているので外まわりが基本。
だから都内のさまざまな場所でさまざまな飲食店に入るのですが、
店の選定が「美味しそうだから」「雰囲気がいいから」とかいう、
女子的基準じゃないのが面白い。なんというか、いきあたりばったりです。
基本的にお洒落じゃなくてオヤジ天国でササッとメシがかっこめて安くて。


しかも彼は店とメニュー選びによく小さな失敗をします。
で、ひとり心の中で反省したり、自問自答したり。それが面白い。
我々女性にはまったく共感のしどころがないような「メシ喰い」の
スタンスですが、それがハードボイルドだなと。
ちなみに「花のズボラ飯」も同じ久住氏の作で、その多様性にぐっときます。





はふう。紹介しているだけで数々の料理が脳内再生されて
お腹すいてないのに晩ごはん食べたくなりました。


そして私が出会った最新食マンガヒットは、この野郎系です。
ということで、次の記事で僕と握手!



★あまぞんのリンクはこちらだよ↓


おいしい関係 1 (YOUNG YOU漫画文庫)


愛がなくても喰ってゆけます。


西洋骨董洋菓子店 1 (WINGS COMICS BUNKO)


きのう何食べた?(1) (モーニングKC)


花のズボラ飯


深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)


孤独のグルメ 【新装版】