さあ、いよいよ練習のために動き出さねばなりません。
まず必要なのは、練習場所の確保。
通常、平日やお休みの日はいちばん大きな会議室に立てこもって、
椅子も机も全部はじに寄せ、窓ガラスにうつるおのれを見ながら
スタジオさながら練習するのですが
今回は会社の諸事情で大きな会議室が一切使えない。
そして、それ以外の会議室は机が動かせない。
…という問題が発生。
何しろ極秘練習ですからそのへんでやるわけにはいかず、これはヤバイ。
というわけで過去の総会では「本番間近の特訓と前日のみに特別に」借りていた
貸しダンススタジオを予約確保。
はっぱ隊なのに、がぜん本格的になってきましたよ。
さて4月に入りました。
先生は振り起こしと構成を考えねばなりません。
4月2日(土)、ちょうどダンナも出張でいないことだしと、自宅で振り起こし。
テレビでは「氣志團万博」DVDのはっぱ隊の部分をかけ
パソコンでは本家はっぱ隊のYoutubeを再生し
なんかパンいちの野郎ばっかりを凝視する昼下がりの人妻…。
ひとりで「やった、やった」と踊ってるのもちょっとむなしいぞ
わたしの「振付ノート」です。
けっこう緻密に、ひと振りずつの振付を書いてます。
今回は、ユニゾン(全員同じ振り)も多いけど
個々のソロがけっこう多いのが特徴。
そこは現場で考えることにして、ユニゾンだけ体に叩き込む。
もちろん、EXELEとかに比べて振りは断然らくちんでしたけど(笑)
やってみてわかったのは
意外とハードである
ということ。
「やった、やった」のサビは、振り自体が大きいので
真剣にやると汗だくになるんですよ。
あとは「常にハイテンションで笑顔」というのが成功のコツだな、と。
何しろパンいちで股間に葉っぱつけてますから。
照れたり、素になったり、テンションふつーになったり、
踊りがちゃんとしてなかったら
ただの「下品かつ恥ずかしい出し物」になるんです。
だからね、こういうのって「カッコよく踊る」よりずうっと難しいんだよね。
そして4月9日。
ついにやってきた初練習。
花見客で大混雑の中目黒を脱出する私。
女性ばかりのフラメンコスタジオビルの中で居心地悪そうな野郎6人。
レイ、やじー、けんにゃん、ミネ、ホクト、オガ。
20代半ばから30代半ばまで幅広く 笑
横一列に並ぶのも困難な狭いスタジオで振り写し開始です。
初めて振り写しを受ける人たちはかならず「あわわ…」って顔をするんです。
見てる分には簡単だと思ってたダンスが、覚えるとなると意外と難しいから。
「&カウント(エンカウント)」なんて入ろうものなら、「???」となる。
6人のうち3人は過去の総会有志経験があり、3人はお初。
さすがに経験者は振り覚えが早いね。
この日、立ち位置をセンター(真ん中)に任命したバイヤーオガ。
はっぱ隊でいうとナンチャンのポジションですな。
彼の笑顔の力強さと、会社でのアニキな慕われキャラを買って
センターにしたのですが、この日は何と発熱していた。
それでも練習にきたのですが、もう全体的に朦朧としてて可哀相
「やべえ全然頭に入らないよ…(ノ_-。)」と嘆きながらも最後まで一生懸命やりとげた。
つかの間の休憩タイム中の6人。
本家はっぱ隊の映像をiphoneで見ているやつ。
歌詞を確認しているやつ。
みんな、だらけてるんじゃなくて、暑さと疲れでぐったりしてるんです 笑
真ん中でタオルに顔を押し当ててうつむいているのは発熱オガ…。
振り写しと振り固めで3時間の練習を終えた後、
何人かと「決起会」と称して飲みに行くことに。
恵比寿で入ろうとした店がことごとく満席で、
もう面倒くせー!とタクシーで目黒まで移動。
いつもの「なんちち食堂」に駆け込みました。
「あちらのお席です」と通されたテーブルに向かうと、
あれ…あれあれ…?と、隣が…
「あれっ!?アンタたち何してんの!」
役員☆さん、社長秘書ともちゃん、元社員のマサヨだ!
何しろ極秘です。うろたえる私たち。
「いや…たまたま目黒駅前でバッタリとね…」
言い訳した途端に
「ありえないでしょ、その珍しいメンツで 笑」
「ていうか何で全員汗だくなの」
「何で全員、大荷物なの」
「ミネに至っては首にタオルを巻いてるしね」
すいません…バレバレですね…。
まあ、☆さんには「何らかの出し物をやる」と言っているし、
ともちゃんは総会準備メンバーなので、出し物に関して色々動いてくれてるし、
かつて総会でOZMAを踊ったことのあるマサヨは、今は違う会社にいるし。
逆に、会ったのがこのメンツでセーフだ…と思いました。
それにしても休日の目黒なんかで、
なぜこんだけ社員が出会ってしまうんだ。
みんな他に行けよー!(俺らも)
動揺と練習の疲れで酒のまわりも早くなり、
最後にはデロデロになった我々であった…。
つづく