術後1年の私。【前篇】 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。



さて久しぶりのこのテーマ。



高度異形成で円錐切除の手術をしたのが去年の5月ですから、
もうじき術後1年となるわけです。




実はこの約1年はね


ずーーともやもや、心配な状態で、
なかなかスッキリ「術後」を語ることができませんでした。



でもやっと気持ち的にすごくスッキリしたので
「術後」について書き留めておこうかなと思います。


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



手術直後の検査で、無事
「治ってまっせ♪」の太鼓判を押されたわけですが、
その後も経過はずっとみていくわけです。


術後3ヶ月でまず検診をして、
それで特に問題なければ
(=細胞診の結果がⅠかⅡなら)
6ヶ月か1年後くらいにまた来ればよし。
それ以外なら次の3ヶ月後に来てくれよ、という感じです。




私、去年の8月に術後3ヶ月検診(細胞診)をして、
その結果が郵送で送られてきたのですが、




Ⅲa




だったのですよ…。




これは「精密検査をして下さい」と言われた、
いちばん最初の検査と一緒の結果ですよ。



「えええっ…どーゆーこと…。
 完全に除去できたんじゃねいのかよ」



相当落ち込みましたね。涙でました。
やっと不安が消えたと思ったのに
何だかふり出しに戻ったみたいで。




で、病院に電話して看護師さんに色々聞いたんですが、


「クラスⅢ=異形成ではないのはご存知ですよね。
 異形成かどうかはあくまでも組織診をしないと分かりません。
 術後の傷がまだ治りきってない方は、クラスⅢが出ることが
 ありますよ。すごく心配ならば来院して組織診をしてもいいけど、
 次の検診まで待ってもいいのでは」


その言葉に少し安心し、じゃあまた3ヶ月後に行こうと思いました。




でもタイミングを逃し続け、

さらにほいほい行くのにも腰が重く、

11月にやらねばならない細胞診を
やることができたのは、今年の1月…(苦笑)



しかもずっと診てもらっていたS先生の日に都合合わず、
別の先生に診てもらいました。



今年になってもまだ、刺激があると中から淡く出血する、
という状態が続いてたので、それを内診中に先生に告げると、
「うん、いまも血が出てるよ」とのこと。



「前回はクラスⅢだし、これって…。
 どういうことなんでしょうか」
と聞くと、



「うーん…まだ治ってないってことじゃない?」




おい
何てことサラリと言うんだ



より落ち込むじゃねえか!




この先生きらい…と思いながら病院を後にし、
そして数週間後に来た結果は




またⅢa




もうこの時点でおいら完全に
「きっと、手術で取りきれない中の方に病巣があって、
 それはもうガンになってるんだ…」
みたいな妄想を抱き始めました。



そんな時期に、知人や女友達が、
子宮頸部のがんになったという話も飛び込んできて。
(それにしてもちかごろ本当に多いです)



でもね、
それでかえってひとり悲劇妄想に浸らなくなりました。




近しい人たち始め、女性なら誰でもなり得るもので、
みんなそれをきっちり受け止めて治療へ向けて暮らしている。



あたしがクラスⅢレベルでしょんぼりしてどーする。
もう私の内部はなるようにしかなってないだろうし、
それを受け止めて対処するのみだわ。


もちろん他のがんと違って手術で完治できるがんだし、
信頼する先生もいるし、悲観的になる必要はない。



ともかく、先生に会って話を聞かねば。




というわけで、3月末に久しぶりにS先生のとこに行ったのです。


つづく。




【きほんのおはなし】


子宮頸部の検査は2段階あります。


細胞診…頸部の表面をちょちょっとこすっていわばアカをとるようなもの。
    これの結果が、クラスⅠ~Ⅴ(Ⅲにはaとbあり)であらわされます。
    Ⅲからの人は要精密検査(組織診)です。


組織診…頸部から小さな肉塊を取ります。細胞診より正確です。
    これの結果は「軽度異形成~浸潤がん」まであります。
    高度異形成までは「前がん」状態で、がんではありません。



S先生に言われたのですが「細胞診のクラスと組織診のレベルは
イコールではない」
そうです。つまり、細胞診でクラスⅢaと診断
されても、確実に「軽~中度異形成である」とは限らないのです。


細胞診はあくまでも「~と想定されるよ」という予想。
組織診をしないと本当のとこは分からないのですわ。


一覧表などではそれらは大抵イコールで書かれていますが、
細胞診ってマジでいい方にも悪い方にも結構「ザル」なので
Ⅲ以上の人は細胞診だけで自分で判断しないようにしましょー。




またこれらの段階と、実際のがんのステージ(0、Ⅰ~Ⅴ)は
全然別のものです。
がんのステージはいわばその先のもの。
細胞診とか組織診の結果は「がんの進行具合」じゃないから心配せずに。