子宮頸がんにまつわる体験記【その5】 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


■4月10日(木)


朝から診察券を出して、会社戻って、午後休とって病院。
フリー外来だと、1日つぶす覚悟です。


この日は最後のダメ押し組織診と、
術前のもろもろ検査。



ざあざあ雨降り雨



オフィス移ってから初めてなので、
さてどうやって会社戻ればいいか分からない。
そしたら麻布十番前から、ヒルズ経由の
循環バスが何と御殿山まで行くことを発見。
ラッキー音譜


バスって、電車が行かないところを
網の目のよに走ってるのね、便利♪


この日は午後病院についたら、
すぐ呼ばれてびっくり(いつもは超待つのに)。



「久しぶりだねー、元気だった?
 ゆうなさんのことはいつも気にかけてるんだよー」



また先生のモチベUPトークから入る。



「今日の組織診の結果でよくなってたら、
 オペやめる?今ならまだ中止はできるよ」


いやー…もう決心したしなあ…。

そんなこんなで組織診。



これちょっと痛いんスよ。
何しろ細胞診と違って、
うわっつらをこそげるんじゃなくて
ある程度の肉塊を取るんだからね。


しかも7箇所!!鈍くちくっ、ちくってします。


「まあ手術するにしても小さく円錐切除してあげるからね」


先生は絶え間なくトークしてくれてるけど、痛い。




「あれ…これ、何か腺がんぽいな…」


ふと先生が気になるつぶやきを。


「え、何ですかそれ」


「ほとんどの人は“上皮がん”の異形成なんだけど、
 “腺がん”の異形成だとちょっとやっかい…」



マジかよ叫び



「うん、やっぱりオペしよう。いま見たので決めた!」


オペはいいけど腺がん気になる…




先生のはからいで、通常は結果出るまで二週間
かかるところを、一週間で聞きに来れることに。



肉塊取って大量出血しているので、
1メートル以上もある長い長いガーゼを
今回も詰められて終わり。


(これは2日後に自分で取るのです。

 ひとの体内にこんな長いもんが入るのかと驚愕します)



その後は、レントゲンや肺活量や
採血などの「手術前検査」をひととおり。


肺活量が同年齢の平均より多いと分かって
なんかうれしい 笑


採血は何と7本も取られたよ!!
血に弱い男子ならあれで失神だね。




それにしても「腺がんかも…」が気になる。
まあ先生なんでも率直に言うんだけどさ…。



7割が大丈夫になる「疑陽性」でクラスⅢaになり、
ほとんどが問題ないウイルスになるところで
最悪の16型のウイルスが判明し、
そのあとⅢbに進んじゃった上に
さらに腺がんだったら…。



あたしどんだけ…



ちょっと落ち込む。


こんなレベルの話でなまっちょろい俺

実際にそれでがんばっておられる方もいるのにしょぼい俺




スイス出張中のマーに電話。


こういうときはね、
「大丈夫だよ!」て一般的励ましよりも
がついてるから」て一人称が効くんだよ。
分かってね、男子☆





■4月18日(金)


検査結果聞きに。
この日はフリー外来ではなく、
先生が予約を入れてくれたので午前中に。

でも待ったなあー
いちばん最後だった。




そして検査結果は…



「中度異形成(Ⅲa)」




え??
高度から戻ってませんか??



「僕すごいね~」先生得意。




組織診は肉塊を取るわけだから、
こうして何度か繰り返してると、
病巣そのものを取っていくことになるのね。
それでなくなってしまう人もいるらしい。



「どうする?オペする?
 まあ、三ヶ月ごとに様子を見る手もあるけど…」


「先生、それで腺がんは…」


「それはないね」



ねーのかよ



じゃーあの時つぶやくなと一瞬殺意… 笑




でもやっぱり根性ある16型だし、
三ヶ月ごとにびくびくするのがいやなので、
手術は決行でお願いする。




円錐切除をすると、将来妊娠したとき
流産のリスクが高くなるとどこかに書いてあり、
大変不安だったので質問すると、
「そんなことはない!」と頼もしい答え。


「円錐切除した後妊娠した人、何人も見てるけど、
 それが原因で流産した人なんか僕は見てない。
 流産のリスクは誰にでも普通にあるんだしね」



では私、都合のいい方を信じます。




他の病院では数日入院するところも
あるらしいが、先生の円錐切除は
超スピーディーなので、入院は何と日帰り。



「その後直接仕事に行った人もいるよ」と先生は言うが、
すいません、さすがにそんなツワモノの真似は
遠慮させて頂きます。



人生初の全身麻酔だし手術だしな。



その後、
看護士さんから手術当日の色々な説明を受けておしまい。




さあて。
GWが明けたら、いよいよ
おいらの腹の中心に居座るコイツともおさらばです。



初の入院は堪能すらできないほど
短そうだけど、手術終わったらまたレポします。


みんなのパワーをください☆