子宮頸がんにまつわる体験記【その2】 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


つづきです!



■10月10日
病院で検査の日。


朝早くだったのに、すでに女性がどっさり待ち。


この日が先生とのショーゲキの初対面でした。
(あ、ちなみに先生は男性です)



「さて、子宮頸がんってどこにできるの?」
図を出し、いきなり授業のように切り出す先生。



その後も立て続けに早口で
「あなたは今どこの状態か知ってる?」
などと質問をされます。



あわあわしながらも答えると、


「そうだよ、よく勉強してきたね。
 日本の女性はね、自分の体のことについて
 無関心すぎるんだよね」


へえ、すんません。


しかしこの先生、キャラは濃いのですが
とにかく自信にあふれ、
明快きっぱり、そしてとにかくいっぱい
説明して話を聞いてくれます。



「何か聞きたいことはない?」とも聞いてくれ、
かなりツッコんだ質問もサラリと元気に答えてくれます。
(ま、あたしもかなりぶっちゃけ質問したんだけどさ)


おかげで恐怖感でいっぱいだった気持ちが
どんどん楽に元気になってきます。



この日は子宮頸部から、
検査に出すための組織を削りました。


検診が、細胞をちょこっとこそげ取る「細胞診」だったのに対し、
こちらはより正確な結果が分かる、「組織診」です。


内診中も、先生しゃべり続けだよ(笑)
血が出るので、ガーゼをたくさん詰められて終了。



結果は二週間後。


先生は結局、私に30分以上はつきっきり。
どうして人気があるのか、
どうしてこんなに診療が押すのか、
よく分かった(笑)



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



さて、子宮頸がんには段階があります。
大きく分けると、「正常」「前がん状態」「がん」。
正常以外はクラスわけがあります。



 クラスI …正常

クラスII …変性や炎症細胞を認めるが正常

クラスIII…異形成細胞が存在する。

     IIIa……軽度異形成、中等度異形形成を推定する。
     IIIb……高度異形成を推定する。

クラスIV …上皮内がんを推定する。

クラスV …がんを推定する。



★が「前がん状態」、●は「がん」ですね。


そしてさらに「がん」の中に、
0期~IV期までの進度の段階があるのです。

ちょとまぎらわしいですね。



私の「クラスⅢa」とは、

この★「前がん状態」の中度異形成てやつです。




そしてさらに組織をとって何を確認するかというと、
実は子宮頸がんの原因である「HPV(ヒトパピローマウイルス)」
には、何百もの「型」(種類) があるのですよ。



何型に感染しているかを調べることによって、
そいつが「さほど恐るるに足らず」な型か、それとも
「けっこう悪さしますぜダンナ」な型か、
その深刻度が分かります。



それにより、
「数ヶ月ごとに様子を見ればよし」
「手術した方がよし」
などの判断を下すわけですね。



その結果はまた次回のお話で。