ナガザイル物語【第5話】 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


さて社長に会ってひとりテンションの上がった先生ですが。
(10/18のブログに「ミラクルな人と会った」てのはコレでした)



たいへんなのは男子たちです。
10月2週、3週、4週はとにかく練習です。



ダンサーズの練習は、週3回。


 火曜夜~   2時間
 土曜夕刻~ 3~4時間
 日曜昼間~ 5~6時間


みっちりです(笑)
休日は約1ヶ月ないも同然。



しかも難易度、疲労度ともに過去最高


そしてジャンプしたりしゃがんだりの
高低差の激しい振り。




みんなぐったり。




何度か踊った後に、ひとことも喋れずに
まるで42.195km完走したランナーの如く
地ベタにどたーっと倒れ込むなんざ、
今までのダンスではなかったことです。





魂抜けた

魂抜けてます。

このまま微動だにせずひとことも発せず

数分かたまってました。




死体?

射殺死体みたいです…。




「振り数が多いのは、広野の振り付けノートが
 いつもの倍のページ数あるってことで実感した…」


「いやあ…岡村ってすげえんだな…」


「キッズダンサーって、偉いな…」


「これを軽くやってるダンサーってすげえなあ」



みんながぜえぜえ言いながらつぶやく。





いやあ。
いきなりこの難易度の振りを、
初心者なのにバシバシやらされてて、
しかも文句も言わずついてくる
君らの方が、すごいんだよ。



先生そう言いたかった。



でもすぐ調子に乗るから言いませんでした(笑)





そのうち彼らは

「ここでダンサーズがね…」と私が言うとすかさず、



「俺らダンサーじゃなくてパフォーマーだから」


と反論するようになりました。


めちゃイケの観すぎ。




ナガザイルぶりも板についてきたようです。