その看板を下げたら。 | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


こんちは。


「バンビーノ!」8巻読破して、
ただいま「ベーネ!」「ベーネ!」を連発中の広野です。

あと「グラッツィエ♪」「ウーノ!ドゥーエ!」

ぐらっつぃえは北村一輝さまぽく、

ウーノは市村正親ぽく。





久しぶりに会った女友達。



筋金入りのいばら男(数人の女子を公然とローテむかっと別れた模様。
もう我慢がならねえんだとさ。
それもかなりの痛みと思いもよらぬ代償を払って、
一時期は精神的大ダメージをくらっていたようだ。


それが普通に話せるようになったようなのでひと安心。



だから乾杯しつつ言った。


「あんたは今もつらいかもしれないけど、
 あたしは本っっ当によかったと思ってる。
 だってどんなに魅力的でめっぽう仕事ができても、
 あんな人でなし男とぐずぐず関わり続ける限り、
 あんたに幸せはなかなかこないなあと内心思ってたから」



「でもなあ…つまらないよ…」



「いいじゃん、これから楽しいこといっぱいあるよ」



「でも何だかんだ言って彼といて楽しかったもんあたし」



「……そら、その時々で楽しいこともあったとは思うけど、
 基本、他の女とのローテの中に組み込まれてて、

 そのストレスといらん気遣いでずっと泣いたり怒ったりだったじゃん…」



「うーん…何年もそれだったから慣れたもん」



「慣れんな!!それ常識じゃないっつの。
 あのね、あんたはもっとちやほやされて、好き!って
 いっぱい言われて、もっともっといい目にあっていい子なの。
 今までの分、これからすげー幸せになるから、心配すんな」



「やだよー」



「え?」



「いいこと起こらなくていい」



「…何で」



「だって今までの経験上、いいことが起こったら必ず、
 おんなじだけ悪いことが起こるんだもん!!もう絶対そうなの!

 だからやだ!!」





アホかボケ





いつも元気だし、あたしが落ちたら前向きに励ましてくれる奴なのに、
自分に関してここまでペシミストだとは思わなんだ。



本っっっ当にいい奴なのに、何で自由の身になった今もなお、
不幸の泉から出たがらないんだー!!

何だ?どんな水でも首までつかればあたたかいか!??

ムキーーーパンチ!



幸せと不幸せはおんなじ量があるなんてウソだぞ。
量を決めるのは自分だし!
いいことばっかだーってことも充分可能なのに。


まあまだ落ち込みから脱出してないせいだと期待を持とう。




ああ、それにしても自分の思い込みや口ぐせが結局、
自分の前にあらわれる異性や出来事を決めるんだとつくづく。



ネガな思い込みやネガな口ぐせで自分を
「どうもついてない人」と決めつけてる人は意外に多い。


彼らはいつ会っても「最近ついてない」と言い、
どれくらいついてないかを教えてくれるのだが、
その口ぐせやめればその出来事もなくなるのになと思う。




かなしい出来事や理不尽な出来事がどっかの彼方から飛んできて

やけに自分にばっか降り注ぐなあって人は、
たぶん無意識に「ついてないコトはこちらへどうぞ」って
でかい看板持って歩いてるんだと思うんだがなあ。

「わたくしその分野の専門ですカモーン」みたいな。



ムキュウ

大好きな奴らは、身もよじれるよなしあわせの中にいてほしいよ。